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獅子の故郷④

  • 2013/07/17 15:04
  • Category: 物語
 あれだけうろちょろとしていれば誰だって気づくものだ。そう言われれば勝はそんなにうろちょろしていないさ、と反論するもので。何言ってるのだ、二時間もだぞ。勝はそうして何も言えなくなるのです。
 母の対処の末、病院に運ばれた父親を何もできずに見送った勝は、その足を次の日に病院へと運んだ。この躊躇は、自分への苛みと親父への照れくささと、とにかく色々なものがない交ぜになったものであり、その日のうちに行けなかったのはある種仕方のなかったことであると自身に言い聞かせた。
 「心配か?」
 親父はそうやって当たり前のことを聞いてくる。そら心配さ、そう言えなくするのは大きすぎる照れという壁であって、勝は「そんなわけないだろう」と唇をとがらせるのが精いっぱいであった。
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勝が素直になるまでのお話なのでしょうか。マッタク、イイ年シテ勝ノヤツ・・・
  • URL
  • 2013/07/17 16:18

勝は素直にはなりません
  • URL
  • 2013/07/22 17:25

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